激動の時代にそれを増幅させかねないトランプ2.0が始まりました。トランプ外交はディール外交ですが、誰とディールをするかが問題でしょう。その特徴は「大国、力のあるもの、核を持っているものと取引をする、その他諸国は其の取引で形成された枠組みに自然と収まるから等閑視して良い」という弱肉強食の世界を描いているのでしょう。そして国際協調や国際的枠組みには関心は薄く、EUなどは軽視しています。すでに就任後、間を置かずして印、中国を訪問する報道が流れています。
東アジア地域で困るのは日本とか韓国、台湾でしょう。これらの国を素通りして中国、ロシア、北朝鮮といった新たな悪の枢軸とディールをしてしまう、いわゆるJapan Passing が起こりうることも心しておかねばなりません。
そしてもっと最悪の場合には、習近平の抑々の考えに沿って、「太平洋は米中が二分して管理するのに十分広い」というシナリオに乗ってしまいかねないのです。
これを防ぐには日本が韓国、台湾、ASEANといった諸国と十分協調・協力して抵抗力をつけることと、日本の防衛力を核能力の可能性を含めて抜本的に改変する事です。