このような国に日本は頼り切っているという現実が耐え難い。日米同盟は平時には堅固かも知れないが、原理・原則を捨て去った米国が中国に軍事的に対峙するとも思えない。(核大国のロシアと争って勝てると思うか、第三次世界大戦を引き起こすのかと述べた大統領が、ロシア以上に経済的に圧倒的で、核を含む軍事大国の中国に日米同盟を守ってどう対峙するのか?大変疑問だ)
かといって日本に日米同盟以外のオプションはない。しかし「やや意外な展開になった」「思いやりと忍耐に裏打ちされた外交」しか言えない日本のトップは、まるで原理原則を見失った盲目の羊にしか見えない。オーストラリアですら欧州諸国への連帯を示し、誰が被害者かを原理原則に従って判断している。米欧の間に入って仲を取り持つなぞという朝野の声は空虚に響く。原理・原則なくば尊敬されない、力なくば外交は出来ない、このことを肝に銘じて、国力を強化するしかない。
ただし、核兵器保有もオプションの一つと今まで考えてきたが、トランプ主義の米国の風潮から、これが可能とは思えなくなった。核保有の兆しが見えれば、今の米国は(中国とのバーゲンの下)潰しにかかるであろう。